広報職の仕事内容とは?民間未経験でも活かせた公務員スキル

公務員のスキル 入社後・生活
みおキャリ
みおキャリ

「広報って華やかなイメージがあるけど、実際はどんな仕事なんだろう?」

私は30代で地方公務員から都内の上場企業へ転職し、現在は広報職として働いています。

今回は、私のリアルな業務内容と、公務員時代の経験がどう活かせたかをお話しします。

広報職の主な仕事内容とは?

現在の私の業務は以下のような内容です。

  • 社内報の企画・編集
  • 自社ウェブサイトの更新・管理
  • 会社案内の制作
  • 記者対応・プレスリリース作成

一言で「広報」といっても、会社によって業務範囲はさまざま。私の勤務先では、社内外への情報発信をトータルで担当するポジションです。

前職の公務員時代も広報担当だったので、仕事内容のベースは似ている部分があります。

ただし、大きく違うのは「成果への意識」。民間企業の広報は、情報を“伝える”だけでは終わりません。

特に私のように toB企業 の場合は、いかに会社の 知名度を上げ、信頼を築くか が重要。そのために、発信内容を戦略的に考え、「誰に」「どんな印象を与えるか」を常に意識し、定量的な評価も行います。

公務員と民間の広報、ここが違う!

公務員時代は、「市民に分かりやすく情報を届ける」ことが主な目的でした。

一方で、転職先の民間企業では「認知拡大・ブランド価値向上・採用促進」など、目的がよりビジネス寄りです。

また、制作の進め方にも違いがあります。

公務員時代:企画から取材、デザインまで自分で担当

転職先の民間企業:一部を制作会社へ委託し、ディレクション中心

最初は「お金を払っているから業者に任せよう」という社内スタンスに少し違和感がありました。市役所では「自分たちで伝えたいことを考え、形にする」ことを大切にしていたからです。

今はメンバーの意識をどうしたら主体的な方向にできるか、一部内製化できないかを考えながら業務にあたっています。

公務員時代の経験が生きたスキル(ポータブルスキル)

先日、人事評価の面談で上司から「社会人としての基礎スキルが高い」と評価を受けました(ありがたや涙)。これは、公務員時代に培った力──いわゆるポータブルスキルが生きている証拠だと思います。

ポータブルスキルとは?

ポータブルスキルとは、「どんな職場・業界でも通用するスキル」のこと。専門知識よりも、仕事の進め方や人との関わり方に関する力を指します。

たとえば──

  • 情報を整理して伝える力
  • 他部署や関係者との調整力
  • 業務を効率よく進める段取り力
  • 正確で誠実なコミュニケーション

これらは、どの業種でも必要とされる普遍的なスキルです。

私が広報職で活かせたポータブルスキル

私の場合、特に活きたのは以下の3つです。

  • 文章作成スキル:広報誌や公文書で培った「正確に、分かりやすく」伝える力
  • 調整力:市役所時代に他部署と協力して進めた経験が、今の社内調整にも直結
  • 効率化スキル(Excel活用など):限られた時間で成果を出す意識が、民間でも高評価

これらは派手なスキルではないものの、「仕事をきちんと回せる力」として非常に重宝されています。

ポータブルスキルを整理すると強みが見える

「自分には転職で活かせる経験がない」と感じる公務員の方は多いですが、実は、日々の業務の中で多くのポータブルスキルを自然に身につけています。

たとえば──

  • クレーム対応 → 課題解決力
  • 会議資料作成 → 論理的思考力
  • 住民対応 → ヒアリング・傾聴力
  • 行事企画 → 企画・推進力

このように言い換えることで、民間企業の求めるスキルに直結します。

ポータブルスキルを整理しておくことは、「民間未経験でも戦える武器」になると実感しています。そのためにも、スキルの棚卸は大切です。

広報職のやりがい

「広報って華やかそう」と言われることもありますが、実際は地道な作業の連続です。記事の校正、事実確認、関係者との調整など、どちらかというと裏方の仕事が中心

でも、自分の発信した情報がきっかけで社内に変化があったり、社外の方から反応をいただけたりすると、やっぱり嬉しい。広報の仕事は「見えない影響力を生む仕事」だと感じます。

誰かの行動のきっかけになる──そんな瞬間に、大きなやりがいがあります。

まとめ

公務員時代に身についた力は、決して「役所の中だけで通じるもの」ではありません。

情報を整理して分かりやすく伝える力、関係者をまとめる力、限られた時間で成果を出す力──

それらは、まさに広報職で求められるスキルそのものです。私自身、最初は「未経験だし、民間の広報なんて無理かも」と思っていました。けれど実際に働いてみると、公務員としての地道な積み重ねが、確かな武器になっていました。

華やかに見える広報の仕事も、根っこにあるのは丁寧な準備と誠実な対応。だからこそ、公務員経験者に向いている部分がたくさんあります。民間未経験でも、あなたの中にはすでに広報の素養があるかもしれません。

まずは「自分がどんなスキルを持っているか」を言語化するところから始めてみてください。

次回:転職で役立った!公務員出身の私が本当に参考になったサイト&YouTubeまとめ

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