
「一次面接と最終面接って、何が違うの?」
最初の転職活動では、私も同じ疑問を抱えていました。「最終面接は顔合わせみたいなもの」と思っていたら大間違い。
公務員から民間へ転職する場合、面接の“意図の違い”を理解しておくことが内定への近道です。
基本の流れ|一次→最終が一般的
多くの企業では、一次面接→最終面接という2段階構成。
一次面接では現場担当者や人事が、最終面接では役員クラスが登場するケースが多いです。
最近は、一次面接がオンライン・最終面接が対面という企業も増えています。
私の場合も、一次はオンラインでリラックスした雰囲気。最終面接ではスーツを着て本社へ出向き、少し緊張感がありました。

ただ、最終面接を何度か経験していくうちに「オジ様たちとトークを楽しむ場」くらいに思えるように(笑)役員の方って、意外と語りたがりな方が多い気がします…。
面接官が違えば、見ているポイントも違う!
一次面接:実務スキル・チームフィットをチェック
一次面接は、現場で一緒に働く人たちが中心。
そのため、評価ポイントは「この人と仕事ができそうか」「実務でどの程度即戦力になりそうか」。
私はここで、自分の担当業務をかなり具体的に話しました。
前職の経験・担当範囲・成果を具体的な数字や事例で説明すると伝わりやすかったです。
最終面接:志望動機・価値観・将来ビジョンをチェック
一方、最終面接では経営層が登場。
彼らは「この人を採用することで、会社がどう良くなるか」を見ています。
なので、ここでは自分の“想い”や“ビジョン”をしっかり言葉にするのが大切。
私も最終では「広報の経験を活かして、企業ブランドを育てていきたい」といった“未来志向の話”を中心に伝えるようにしました。
公務員から民間への転職面接で聞かれた質問
どの面接でも必ず聞かれたのは「なぜ公務員から民間に?」。これは避けて通れない質問です。
私の場合、「広報の仕事を続けたいけれど、異動で続けられなくなった。今後も3年に一回は部署異動があるので現職では叶えられない」という正直な理由を伝えました。加えて、「これまでの経験を民間でも活かしたい」という前向きな視点を添えると印象が良かったです。
また、質問と回答がズレないように注意。もし質問の意図が分からなければ、「こういう認識でお答えしてよろしいでしょうか?」と確認してから話すようにしていました。
一次面接と最終面接の“情報ギャップ”に注意!
意外と多いのが、一次面接の内容が最終面接に共有されていないケースです。
私も最初の頃、「最終面接は軽い顔合わせだろう」と思っていました。
でも実際には、役員の方から様々なお話がありましたが、私は「そうですね〜」「はい〜」と相槌ばかりで終わってしまったんです。
今思えば、相手の話に合わせて自分の“志望動機”や“転職理由”、“チャレンジしたいこと”をもっと織り交ぜて話すべきでした。
最終面接は“確認”ではなく“対話”。ここで自分の想いを改めて伝えるチャンスです。一次で話した内容も、初めて話すつもりで丁寧に話すようにしましょう。
新卒採用との違いは「明るさ」より「経験」
私自身、新卒で公務員試験を受けたときは、「とにかく明るく元気に!」でなんとかなりました。
でも中途採用(転職)では、過去の経験・スキルが重視されます。
なので、笑顔や礼儀は大前提として、次の内容を具体的に話せるようにしておくと強いです。
- どんな業務を担当していたか
- どんな課題を解決したか
- その経験をどう活かせるか
面接を乗り切るための準備ポイント
自己分析がしっかりできていれば、どちらの面接も怖くありません。
自分のキャリアを整理して「なぜ」「どうしたい」を明確にしておくことが大事です。
一次面接の準備
- 実務経験を具体的に語る
- 現場の課題意識に寄り添った話し方を意識
- リラックスしつつも、礼儀正しく
最終面接の準備
- 志望動機・将来ビジョンを言語化する
- 自分の価値観を伝える
- 相手との“対話”を意識
実践編|一次・最終面接でよく聞かれる質問と答え方のコツ
面接対策といっても、何を準備すればいいのか迷いますよね。
ここでは、私が実際に受けた質問や、転職面接でよくある質問を「一次」「最終」に分けて紹介します。
一次面接でよく聞かれる質問と答え方
一次面接は、現場目線で「この人と働けそうか」を見られる場です。
スキルや経験をできるだけ具体的に伝えましょう。
| 質問 | 回答のポイント |
|---|---|
| 今までどんな業務を担当していましたか? | 担当業務+具体的な成果(数字・改善など)を交えて説明。「どんな課題をどう解決したか」を意識。 |
| これまでの経験をどう活かせると思いますか? | 相手企業の仕事内容に結びつけて話す。例:「〇〇の経験を活かして、貴社の〇〇に貢献できると考えています。」 |
| チームで働く中で大切にしていることは? | コミュニケーション・報連相・調整力など、共感しやすいキーワードを入れる。 |
| 残業や勤務時間の調整についてどう考えていますか? | 事実は伝えつつも、柔軟に対応できる姿勢を見せる。「急な残業は対応が難しい場合もあるが、可能な限り対宇したいと思っている。」と伝えるのも◎。 |

一次面接では、背伸びをせず“現場感”を大切に。
「一緒に働く仲間」としての雰囲気を意識しましょう。
最終面接でよく聞かれる質問と答え方
最終面接は、経営層が「長期的に活躍できる人か」を判断する場です。
ここでは、志望動機や将来ビジョンなど、少し“抽象度の高い”話題が中心になります。
| 質問 | 回答のポイント |
|---|---|
| なぜ当社を志望したのですか? | 企業理念・事業内容・ビジョンに共感した理由を自分の言葉で伝える。熱意を見せることが重要。 |
| 将来、どんなキャリアを描いていますか? | 3〜5年後のイメージを語る。「この会社でどう成長したいか」を明確に。 |
| 前職(公務員)を辞めようと思った理由は? | ネガティブではなく“前向きな目的”で説明。例:「広報の経験をさらに活かしたいと思った」など。 |
| あなたが入社したら、どんな貢献ができますか? | 経験・スキルを軸に、会社の課題に対してどんな付加価値を出せるかを具体的に。 |

最終面接は「対話」。
相手の話にも耳を傾けながら、自分の考えを自然に織り交ぜるのがコツです。
失敗から学んだ私の教訓
私は最終面接で、「もう一次で話した内容は共有されてるだろう」と思い込み、相槌ばかりで終わってしまった経験があります。
でも実際は、役員の方が私の話を“初めて聞く”つもりでいたんだと思います。だから、同じ質問でも手を抜かず、自分の想いをしっかり伝えることが大事!
まとめ
一次面接と最終面接の違いは、質問内容よりも「相手の立場」。「誰にどう見られているか」を意識するだけで変わります。
- 一次では「一緒に働けるか」
- 最終では「将来を任せられるか」
それを意識するだけで、答え方や話の深さが自然と変わります。
面接は“練習すればするほど上達するスキル”。経験を積むたびに、あなたの言葉がより伝わるようになります。
自信は、準備から生まれる。今日から少しずつ、「話す準備」を始めていきましょう。
次回:転職後の年収&働き方|公務員から民間へ。残業・休み・福利厚生の違い





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