内定3社獲得の裏側ーー何が評価され、どう決断したのか?
内定・退職手続き
転職活動で「内定が取れるのか不安」「辞退しても大丈夫?」と悩む方も多いのではないでしょうか。私自身、200社に応募し、最終的に3社から内定をいただきました。
この記事では、内定が出るまでの流れ、各社の選考で感じたこと、辞退や決断の裏側を正直に書きました。キーワードは 「内定の決め手」と「ご縁」。これから転職活動を進める方の参考になれば嬉しいです。
内定獲得の全体像
- 応募:200社
- 書類通過:15社
- 最終面接:8社(途中で選考を辞退した企業を含む)
- 内定:3社(A社 → 1か月後にB社とC社がほぼ同時)
結果的にC社に入社することに決めました!
内定は努力だけでなく「ご縁」に左右されます。最終面接で手応えがあっても不合格になることもあれば、「落ちたかな」と思った会社から内定をいただくこともありました。
A社:条件が合わず辞退した決断
- 業種:貴金属買い取り(非上場、従業員数1,500人以下)
- 内定時期:最初に獲得
- 年収:現職より下がる
- 通勤:片道1時間40分
面接の印象
「弊社はこういう課題があるけど、解決策は?」と鋭く聞かれ、内心はかなり焦りました。
それでも「あー」や「えー」といった余計な言葉を入れず、ですます調で言い切るよう意識。なんとか冷静に対応できたのは、自分にとって大きな成長だったと思います。ただ終始、面接官の圧がすごく、この人の下で働いていけるのか?と不安に。

さらに「終電は何時?」と聞かれ、長時間労働を前提にしているようでブラック臭を感じました。
辞退の理由
- 年収ダウン&広報より営業色が強い仕事内容
- 終電確認で長時間労働の懸念
- 通勤+勤務時間で子どもと過ごせない → 家族の反対、自分も納得できなかった
辞退を決断できた背景
正直、初めて内定を出してくれたA社を辞退するのは怖かったです。「ここを辞退したら、もう内定は出ないかもしれない」と不安でした。そんなとき支えになったのが、キャリアアドバイザーNさんの言葉です。

今後ほかの企業から内定が出るかどうかは誰にもわかりません。
今入社してまた転職するという道もあります。ただ、次に転職するときに“短期離職”と見られないよう、最低1年、もしくは数年働かないと厳しい。1年は短いようで長いです。勤務時間や通勤時間を生活スタイルに落とし込み、本当に続けられるかシミュレーションしてください。そのうえで自分が納得できる選択をしてほしいです。
この言葉で「焦って決めると後悔する」と腹をくくれました。
B社:人の良さに惹かれるも条件面が合わず辞退
- 業種:製造業(非上場、300人未満)
- 内定時期:C社と同時
- 年収:微減だが、求人票の上限額を提示してくれた
- 交通費:最短ルートだと自己負担あり
面接で会った方々は本当に良い人ばかりで、社長も気さく。雰囲気は抜群でした。C社と同時期に内定をいただいたので正直悩みましたが、長期的にキャリアを考えたときに、非上場だとIRが経験できなかったり、交通費の自己負担が発生するなど条件面で折り合わず辞退しました。
C社:ご縁を感じ、最終的に選んだ会社
- 業種:製造業(上場、5,000人以下)
- 内定時期:B社と同時
- 年収:現職と同水準(手当・残業代で実質プラス)
- 交通費:満額+特急代も支給
一次面接も最終面接も自信が一番なかったのに、とんとん拍子で決まりました。
決め手は、
- 社内報作成など自分の経験と直結する業務があった
- 上場企業としてIRに挑戦できる可能性がある
- 軸にしていた「年収が下がらない転職」を叶えられる条件
さらに、実はC社は1年間採用活動を続けても決まらなかったそうで、「やっと巡り合えたご縁」というタイミングも大きかったと思います。
内定が同時に出たことで「選ぶ立場」に
A社の辞退後、1か月の間は正直不安でした。しかしその後、B社とC社の内定が同時期に出たことで状況は一変。
内定が1社だけだと「辞退する勇気」が持てません。ですが複数社から内定が出れば、主導権は求職者側に移ります。「選ばれる立場」から「選ぶ立場」に変わった瞬間でした。この偶然のタイミングもまた「ご縁」だったと感じます。
最終面接で評価されたと感じたこと
最終面接を振り返ってみると、次のような点が特に評価されたのではないかと感じています。
- 一次面接との一貫性(発言にブレがない)
- ポートフォリオを作成して意欲を示した
- 堂々と、はきはき答えた
- 逆質問で具体的な業務を確認し、最終面接では「こうしたい」と提案につなげた

評価されたかは分かりませんが…
センシティブな内容なので書くのに迷いましたが、思い切ってお話しします。
面接中、家族について聞かれたときに、「今後子どもを持つ予定はありません」とお答えしました。本当に予定はないのですが、30代・女性として採用側が気にするかもしれない内容である一方、直接聞くことは難しいテーマだと思い、自分からオープンにしました。
前職の市役所では、中途採用の30代・女性で入庁1年後に産休・育休を取得する方が多くいらっしゃいました。もちろん、産休・育休は権利ですし、子どもは授かりものなので「いつ」と決められるものではありません。ただ、企業側も人手不足の問題を抱えている場合があるので、色々考えて今回のようにお答えすることにしました。


まとめ
転職活動では「辞退する怖さ」や「内定が出るかどうかの不安」はつきものです。
でも最終的に感じたのは、内定は条件とご縁の両方で決まるということ。
- 条件(仕事内容・年収・通勤)を軸にする
- ご縁(タイミング・相性)を信じる
- 複数内定が出れば選ぶ側になれる
焦らず、自分の納得できる決め手を大切にしてください。内定はゴールではなくスタートです!
次回:【公務員から民間へ】退職手続きガイド|スケジュール・辞表・引き継ぎ・退職金までの体験談


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