【公務員から民間へ】入社初日のリアルと準備のコツ|有休なしで転職した私の体験談
入社後・生活
「転職先が決まったけれど、公務員から民間企業に飛び込むのが不安…」
そんな気持ち、すごくよく分かります。
私は30代で地方公務員から都内の上場企業へ転職しました。しかも、有休を消化せず、前日まで公務員→翌日から民間企業勤務というスケジュール。民間の雰囲気、評価の基準、家庭との両立…。すべてが未知の世界でした。
この記事では、私が経験した「入社初日のリアル」と、事前にやっておいてよかった準備のコツをまとめます。
公務員最終日と翌日入社のスケジュール感
私は転職先への入社前日まで公務員として働いていました。
有休を使わずそのまま次の職場に入ったため、気持ちの切り替えというよりは「働く日常が続いていく」ような感覚でした。
ただ、体力的・精神的にはやはりハード。退職手続きの最終対応から新しい環境への適応まで、一日も休まずに切り替えるのは想像以上にタフでした。それでも、働くモードのまま新しい環境に飛び込めたことで、休暇明けの憂鬱感がなかったのは逆に良かったかもしれません。
入社前にやっておいてよかった準備
入社までの数日間は、「勉強」「生活」「心の準備」の3点を意識して過ごしました。
- 企業研究を再度やり直し、理念や事業内容を理解
志望動機づくりの時よりも、実際の仕事内容を意識して調べました。 - 英語の勉強を再開
外部とのやり取りが増えると想定し、最低限のメール表現などを確認。 - 家族との生活リズムを再確認
朝の起床時間・子どもの登校時間・寝る時間を実際にシミュレーション。
子どもと過ごす時間が短くなる分、できるだけ“濃い時間”にしようと意識しました。

1週間ほど、実際の通勤時間で家を出て、夜も就寝時間を合わせる“プレ勤務”をしていたことで、初日から体のリズムを崩さずに過ごせました!
入社初日に意識したこと
初日は緊張の連続でしたが、課の皆さんが温かく迎えてくださったおかげで、思っていたよりもリラックスして過ごすことができました。
特に意識していたのは、「とにかく挨拶をすること」。
初対面の方ばかりで、顔と名前がなかなか一致せず、「あれ、この方にはもう挨拶したっけ?」と戸惑うこともありましたが、「2回目でもいいや!とりあえず挨拶しよう!」と心がけていました。結果的に、自然と会話のきっかけが増え、早い段階で職場に溶け込めた気がします。
もう一つ意識していたのは、「まずは3か月、無心で働いて慣れること」。
人が新しい環境に順応するにはおおよそ3か月かかると聞いたことがあり、「焦らず、まずはインプットの時期にしよう」と決めていました。新しい職場で成果を出すよりも、まずは会社の雰囲気や業務の流れを理解し、地盤を固める期間にする——そんな気持ちで初日を迎えました。

初日から印象的だったのは、管理職がしっかり“管理職の仕事”をしていたこと。
業務の進捗や役割分担をその場で確認してくれる姿を見て、「これが民間のマネジメントか」と感じました。
公務員とのギャップに戸惑った点
入社してまず驚いたのは、「予算の自由度」です。
公務員時代は、年度ごとに決まった予算の範囲で業務を進める必要があり、「良いアイデアがあっても予算がないから来年度に」という場面が少なくありませんでした。
一方で、民間企業では「必要なことにはすぐに経費をかける」という考え方。
もちろん経費削減の意識はありますが、改善やチャンスのためなら、スピード感を持って判断・実行する姿勢に驚かされました。
「今やった方がいいことは、今やる」という文化はとても新鮮で、最初は少し戸惑いながらも、「動けるって気持ちいいな」と感じる場面も多かったです。
ただ、公務員と比較すると予算に関して柔軟すぎるので、予算が足りなくならないかな⁈といった冷や冷やする感覚がいまだにあります(笑)
また、「業務内容の違い」も大きな変化でした。
BtoC中心だった前職とは異なり、現在はBtoBが中心。
電話が鳴りっぱなしだった環境から一転、静かなオフィスで集中して仕事を進めるスタイルに変わり、「こんな職場もあるんだ!」と最初は新鮮に感じました。

ただ、社内ツールの多さと略称文化には少し苦戦…。部署が多く、最初のうちはどの略称がどの部門か分からず混乱する日々でした。
私はまず、自分が関わる業務フォルダのURLを一覧化し、毎日少しずつ触って慣れるようにしていました。
まとめ
公務員から民間企業への転職初日は、想像以上に刺激的で、そして学びが多い一日でした。
私が感じたポイントをまとめると次の3つです。
- 有休なしの転職はタフだけど、モード切り替えは早い
- 入社前の生活リズム調整は、家族との関係を守る鍵
- 焦らず、まずは「文化と仕組み」に慣れる期間を作ること
転職は「ゴール」ではなく「スタート」。
最初の3か月をどう過ごすかで、職場への馴染み方が大きく変わります。
焦らず、自分らしく新しい一歩を踏み出してください。
次回:転職面接の服装ガイド|公務員から民間へ。女性向けおすすめコーデと注意点




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