
「200社応募」——
数字だけ見ると衝撃的かもしれませんが、これが私の転職活動のリアルでした。公務員から民間への挑戦は甘くなく、書類の通過率はたったの7.5%。お祈りメールに心が折れそうになりながらも、工夫や考え方を変えることで前に進むことができました。この記事では、その体験を率直にお伝えします。
200社応募の現実
転職活動を始めて最初に直面したのが「数の勝負」でした。
転職エージェントからは事前に次の説明がありました。
民間企業からの転職:20~30社応募で1社内定
公務員からの転職 :60~70社応募で1社内定
つまり、公務員の場合は書類通過率も低くなるだろうと覚悟はしていました。
私は合計で約200社に応募。パソコンの前で広報職の求人を見つけては応募ボタンをクリックする日々。通勤途中や仕事の昼休み、子どもを寝かしつけてからポチポチ応募するのが習慣になり、気づけば応募履歴がずらっと埋まっていました。
大手から中小まで、誰もが知る企業から「初めて聞く名前だな」という会社まで。どんな企業でもメールの送信は一瞬。でも返ってくるのは「お祈りメール」の山…。
最初は「まあ、そんなに簡単に通らないよね」と軽く受け止めていました。

でも、20件、30件、50件と落ち続けるとだんだん心にダメージが。受信ボックスに「選考結果のご連絡」という件名が並ぶのが怖く、スマホを薄目でチェックしたこともありました(笑)。
書類通過はたったの7.5%
200社のうち、書類通過はわずか15社ほど。数字にすると「たったの7.5%」。つまり9割以上は門前払いです。
キャリアアドバイザーから

公務員から民間への転職の場合、民間から民家への転職に比べて、どうしても書類選考落ちはしやすいですよ。
と聞いてはいたけれど、想像以上の現実でした。特に、応募してから返事までに時間がかかった企業に関しては「もしかしたら…!」と期待してしまうので、書類落ちの通知が来たときはやっぱり残念でした。
ただ正直なところ、面接で落ちるときほどのダメージはなく、「あ、やっぱりダメだったか」と気持ちを切り替えやすかったのも事実です。
書類ブラッシュアップの工夫
あまりにも通過しないので、途中から職務経歴書をブラッシュアップしました。
特に意識したのが「職務要約」と「活かせるスキル・経験」の2つ。
エージェントから「人事は忙しいので、この2カ所で続きを読むか決まる」とアドバイスをもらい、文章を簡潔に、かつしっかり伝わるように修正。すると少しずつですが、通過率が良くなった気がします。
心の持ち方
書類が落ちるたびに「やっぱり公務員出身だから?」「30代半ばで未経験だから?」と不安がよぎりました。でも同時に「通過した1社があれば十分」と思うように切り替えました。キャリアアドバイザーからも、

企業の募集条件や求職者の応募状況などいろいろな状況を含めて、全てご縁です。みおさんそのものが否定されているのではないですよ
と言ってもらえ、「200社の中で15社通れば、その15社と真剣に向き合えばいい。ご縁がなかっただけ」と捉えられるようになり、落ち込みすぎずに前に進めたと思います。
まとめ
200社応募しても、通過したのはわずか15社。
でもその15社に出会えたからこそ、次のステップに進むことができました。転職活動は「数をこなす覚悟」と「落ちても切り替える心」が必要です。公務員出身や未経験というハンデを感じても、応募を続け、職務経歴書を工夫すれば必ず道は開けます。大切なのは「すべて通らなくても、必要なのはほんの数社」と捉え、淡々と前に進み続けることだと思います。
次回:面接で突きつけられた現実とその乗り越え方





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